望月清賢元市長による山梨市の職員採用をめぐる不正事件で、高木晴雄市長は
25日、内部調査委員会の調査結果を市議会の全員協議会に報告した。
事件で明るみになった受験者4人の不正のうち、1人の採用に元市議の働きかけが
あったほか、新たに平成28年度に1人の不正採用も判明。26年度から3年間で
計5人の1次試験の点数が改竄(かいざん)された。
調査は、望月元市長=受託収賄罪などで有罪確定=と当時の副市長、市の人事担当者、
不正採用された職員を聴取し、裁判資料も合わせて調べた。
報告では、28年度の受験者1人について、親族と元市議から採用試験に便宜を図るよう
依頼された。1次試験の成績を19位から15位に改竄した。
また、親族を通して2次試験の小論文の出題が受験者に伝わった。この受験者は
「親族が働きかけたことはわからないし、小論文は『こういうのが出るんじゃないか』
というアドバイスと思った」と答え、自らの不正を否定した。
新たに不正が判明した受験者について、望月元市長は「点数の改竄は知らない」としたが、
人事担当者は「市長の指示で1次試験を合格とした」と明言するなど、関係者間で発言が食い違っている。
高木市長は報告後、報道陣に不正に採用された職員の処遇について、
「第三者委員会からの答申などをもとにできるだけ早く決めたい」と述べた。
http://www.sankei.com/region/news/180626/rgn1806260026-n1.html