福岡県警は26日、環境省が定める排水基準を超える汚水を川に流したとして、
水質汚濁防止法違反の疑いで、同県八女市上陽町の養豚場「プロジェクト・パーク」の
経営者で元八女市議の井上寿義容疑者(53)=八女市吉田=を逮捕した。
逮捕容疑は、従業員1人と共謀し、昨年11月~今年2月、飼育している豚の
ふん尿を適切に処理せず、環境基準(1リットル当たり600ミリグラム)を上回るアンモニア成分を
含んだ汚水を計3回にわたって飯塚川に流した疑い。「詳しくは弁護士と相談してから
話す」と供述しているという。県警によると、養豚場と川をつなぐ排水パイプを調べた結果、
1リットル当たり最大約千ミリグラムのアンモニア成分を検出。昨年3月ごろから所有する浄化槽で
適切に処理しておらず、人目が付かない夜間を中心に週4、5回排水していた疑いがあるという。
プロジェクト・パークは1996年に設立され、豚6400頭を飼育。井上容疑者は2006年4月に
旧上陽町議となり、同年10月から15年5月まで八女市議を3期務めた。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/427665/