iPhone 機種変したら見知らぬ名前…ひょっとして“流出”?
2018年06月23日10時35分 (更新 06月23日 14時01分)
世界的に人気の高いスマートフォン、iPhone(アイフォーン)の機種変更をしたという佐賀県在住の男性から、首をかしげる情報が届いた。「店頭でデータを移してもらったら、見知らぬ外国人200人の名前が…」。スマホの連絡先リストに、発売元のIT大手「アップル」社員とみられる人物の電話番号やメールアドレスが追加されていたという。まさか、データ流出?
アーロン・アッカーマン、ケビン・エンジェル…。男性が見せてくれたアイフォーンの連絡先には、アルファベットの氏名が並ぶ。いずれもメールアドレスのドメイン名は「@apple.com」。アップル社員のようだが、知り合いではない。旧端末に登録していた友人や知人の連絡先は無事残っていた。
男性の説明によると、4月に佐賀市内の代理店でアイフォーンの機種変更をした際、インターネット上で情報を保存できるクラウドデータサービス「iCloud(アイクラウド)」を介して旧機器からデータを移してもらった。店員から新端末を受け取って帰宅後、連絡先に謎の人々が加わっていることに気付いた。
代理店に苦情を言って案内されたアップルの日本法人「アップルジャパン」(東京)からの回答は「システムや機器の不具合が原因とは考えられない。追加された連絡先を削除して」というものだったという。
取材班はアッカーマン氏らの連絡先に電話をかけてみた。が、いずれも「現在使われておりません」。メールアドレスも使われていなかった。
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取材を続けると、福岡市の男性会社員も数年前、似たようなトラブルに見舞われていた。やはり店頭でデータを移行してもらった後、見知らぬ画像が自分の端末に入っており、「気味が悪くなって削除した」という。
アップルジャパンに取材を申し込んだが、回答はなかった。ただ、同社の関係者は「アイフォーンやアイクラウドのセキュリティーは米国防総省も認める堅牢(けんろう)さを誇っており、不具合でデータが流出するのは考えにくい。流出の前例もない」と言う。では一体-。
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