沖合に「ジョーズ」5460匹=遺伝子情報で初の調査-豪東部
【シドニー時事】オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は9日、同国東部沖合のホホジロザメの生息数を5460匹と推計する調査結果を発表した。
遺伝子情報の解析技術を使った初めての調査で、正確な把握が難しかった生息数をはじき出した。
ホホジロザメは、映画「ジョーズ」(1975年)の人食いザメのモデル。豪州では生息数減少の懸念から90年代終わりから保護対象となった一方、人間が襲われる事故もたびたび発生。有効な対策を講じるため、生息実態の把握が求められてきた。
調査では、東部沖に生息する若いホホジロザメ214匹から親に関する遺伝子情報を取り出した。解析した結果、大人のサメの生息数を約750匹と推計。その上で、全体数を計算した。同機構では「時間をかけて調査を繰り返す。全体の生息数の傾向を把握することで、増えているのか減っているのかが分かる」と指摘した。(2018/02/10-06:17)
https://www.jiji.com/jc/article?g=int&k=2018021000187