GoogleがAndroidとiOSのGoogle翻訳アプリで使えるオフライン機能に、ニューラル機械翻訳(NMT)を導入したと発表しました。インターネットに接続できない場合でも高品質な翻訳が可能になるとしています。
NMTは、オンライン上では2年前に導入された機能。文章をフレーズ毎に翻訳するのではなく、一度に全ての文章を翻訳することで、文脈によって変化する単語の意味も考慮し、最適な翻訳を行うものです。人が実際に話すように、正しい文法で文章を並び替え、よりスムーズで読みやすい文章になるとしています。
オフライン翻訳のためには事前に言語セットを端末にダウンロードしておく必要がありますが、各言語セットは35~45MBほどとのことで、よく使う言語を2~3セットダウンロードしておいても端末のストレージを圧迫することはなさそうです。
インターネット接続が必要ないので、海外旅行などでネット接続が無い状態でも利用可能です。最近は、あらかじめ海外対応したSIMを用意する人も増えていると思いますが、例えば現地でSIMを買うときのやりとりなどでも利用できそうです。また、電波の届きにくい場所にあるお店のメニュー翻訳などにも活用できます。
このアップデートは、今後数日以内にオフライン翻訳が可能な59言語に対して展開されるとのことです。
ソース
Google翻訳のニューラル機械翻訳がオフライン対応。より自然で正確な翻訳が可能に - Engadget 日本版
https://japanese.engadget.com/2018/06/12/google/