スコットランドのアバディーン沖に、世界最大の洋上風力発電施設が完成した。2018年夏が終わるまでに残りの10基が設置され、稼働する予定になっている。たった1回転で1世帯が1日に使う電力を生み出すという巨大なタービンからは、洋上風力発電の最新技術だけでなく、その発電出力が17年に25パーセント増となった欧州の再生可能エネルギー事情が見えてくる。
発電用風力タービンの大型化が進んでいる。スコットランドのアバディーン沖に18年4月中旬、世界最大の発電能力をもつ風力タービンが完成した。
これは、スコットランド最大の洋上風力発電施設となる「ヨーロッパ洋上風力配備センター(European Offshore Wind Deployment Centre:EOWDC)」を構成する11基の大型風力タービンのうち、最初の1基だ。残りの10基は18年夏が終わるまでに設置され、稼働する予定になっている。
この風力発電施設は、スウェーデンのヴァッテンフォールが開発し、欧州連合(EU)から一部資金援助を受けている。その建設費用は3億ポンド(約440億6,838万円)に上る。
だが、完成すればアバディーンの家庭向けエネルギー需要の70パーセント、総需要の23パーセントを超える発電が可能と見込まれている。プロペラが1回転するだけで、平均的な家庭のまる1日分の電力をつくり出すという。
この定格出力8.4MWのタービンの高さは191m。EUで最も高いビルであるロンドンの「ザ・シャード(The Shard)」と比べると、その半分よりも高い。
施設を建設したヴァッテンフォールは、数多くの困難な問題を克服してきた。そのひとつは、現在の米大統領であるドナルド・トランプが、1基目のタービンの建設に反対して起こした訴訟だ。その理由は「自分が所有するゴルフコースから見えるから」というものだった。
続きはソースで(引用箇所は半分にも満たない)
1回転で家庭1日分を発電! 世界最大の巨大な洋上風力タービンから、欧州の再生可能エネルギー事情が見えた|WIRED.jp
https://wired.jp/2018/06/10/biggest-wind-turbine/