2020年東京五輪・パラリンピックの大会ボランティアに対し、自宅や滞在先から活動場所までの近郊交通費に見合う分が提供される見通しとなった。
大会組織委員会が近く公表する募集要項に盛り込まれる。1人あたり1日数百円~1千円程度を想定している。
組織委は今年9月から、8万人の大会ボランティアの募集を始める。
3月に募集要項の素案を公表した際には、提供する物品はユニホームや活動中の飲食に限られていた。
だが、その後の有識者会議で「活動環境を整える上でも、近郊交通費ぐらいは出せないか」との意見が出た。
実際にかかる運賃に関わらず全員に一定額相当を提供する方針で、現金支給ではなく、交通系カードや商品券などの形を検討する。
地方から参加する人への東京までの交通費や宿泊費は支給されず、自己負担となる。
また素案の段階で「10日間以上活動できる方」としていた応募要件は変えないが、
参加者の負担を軽減するために「連続での活動は5日以内が基本」と明記する。募集要項は11日の組織委理事会の決議を経て、公表される。
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