米アップルは4日、米カリフォルニア州サンノゼで開発者向け年次会議「ワールドワイド・ディベロッパーズ・カンファレンス(WWDC)」を開催した。アップルは、スマートフォン「iPhone」やタブレット「iPad」向けの基本ソフト「iOS」と同社製パーソナルコンピュータ「Mac」向け基本ソフト「Mac OS」の次期バージョンで、フェイスブックが用いているウェブ利用者の自動追跡ツールを妨害する予定だと明らかにした。
「我々はあれ(追跡ツール)を遮断する」。アップルのソフトウェアチーフ、クレイグ・フェデリーニ氏は会議でそう宣言した。
フェデリーニ氏は、フェイスブックに利用者のウェブ上での行動を監視を許可する前に、利用者自身の承認を求める機能を、アップル社開発のウェブブラウザ「Safari」に組み込むとも付け加えた。
この措置はアップルとフェイスブック間の緊張を高める可能性が高い。
アップルのティム・クックCEOは以前から、フェイスブックの施策を「プライバシーの侵害」だとしてきた。フェイスブックの創業者、マーク・ザッカーバーグ氏は後にこの意見を「軽薄だ」と非難した。
フェデリーニ氏はWWDCで、フェイスブックは人々が気づかないかもしれないやり方で人を監視し続けていると述べた。
「いいねボタン、シェアボタン、コメント欄。これらは全て見られている」
「クリックしたかしないかにかかわらず、結局それらはあなたを追跡するのに使われる可能性がある」
フェデリーニ氏は、「あなたはフェイスブックを表示中、Facebook.comにクッキー(ブラウザに保存された利用情報ファイル)や使用可能なデータを使うことを許可しますか?」とたずねる警告文をスクリーンに表示させ、「あなたは自分の情報を個人的なものにとどめておくよう決められるようになる」と語った。
全文は以下リンクより
http://www.bbc.com/japanese/44364955
2018年06月5日 BBC