>>1 切れた段落から続き
公園や緑地の造成や保全に当たる作業員や、作られた公園や緑地で散歩をしたり遊んだりする子供を含む一般利用者たちが被曝することを想定した結果、こうした場所でリサイクルされる汚染土は、含まれる放射性物質の濃度が1kgあたり4000ベクレルを下回ったものとするとしています。
このような、なし崩しでの汚染土の利用目的の拡大の果てにあるのが今回の農地造成への利用方針であることは言うまでもありません。そもそも農業ができるようにと除染を行ってきたはずなのに、その汚染土を農業にまで使うのであれば、いったいあれだけの規模で行われた除染は何だったのかという話になります。
なお、食用作物には使わないとしていますが、これまでリサイクル基準も使用目的も後付けで変更され続けている以上、さらなる利用目的の拡大をあり得ないと考えるのはあまりに楽観的すぎるでしょう。
遠くない将来、「福一の汚染土を再利用して作られた、安全で健康的な作物」が生産され、流通することになるのかもしれません。
(編集部注:引用元の共同通信の記事では汚染土のことを「除染土」という謎の造語で呼んでいますが、これはあくまで放射性廃棄物であり「除染済みの土」との誤解を招きかねないためBUZZAP!では今後とも汚染土と表記します)
ソース
環境省「原発の汚染土、行き場がないからもう農地の造成にも再利用しちゃえ!」 | BUZZAP!(バザップ!)
https://buzzap.jp/news/20180604-nuke-waste-recyle-agriculture/