28日午後4時半ごろ、熊本市東区新南部(しんなべ)5のアパート駐車場で、60代男性が男 【これが撃たれて死んだ男ね】 と口論になり、刃渡り約15センチの包丁で切りつけられた。
男は止めようとした別の男性を約400メートル離れた東消防署託麻出張所まで追いかけた。通報で駆け付けた熊本県警熊本東署の署員2人が刃物を捨てるよう求めたが応じず、もみ合いになった。
男は男性巡査長(40)を押し倒して馬乗りになり、顔を切りつけるなどしたため、巡査長は拳銃に入っていた5発すべてを1人で発砲。無線連絡などをしていたもう1人の署員と遅れて駆け付けた署員が、男を銃刀法違反容疑で現行犯逮捕した。 県警によると男は右腕に1発、胴体に3発被弾し、約1時間後に搬送先の病院で死亡が確認された。
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県警によると、死亡したのは最初に切りつけた60代男性と同じアパートに住む職業不詳の男(36)で、統合失調症で通院歴があった。巡査長は顔を3カ所切られて重傷を負い、60代男性も軽いけがをしたが、いずれも命に別条はないという。もう1人の署員も逮捕時に軽いけがをした。 追いかけられた男性は出張所に逃げ込んで無事だった。県警は殺人未遂容疑に切り替え捜査する。
県警によると、巡査長は事前に拳銃を取り出して「撃つぞ」と警告したが、男が突進し、切りつけられたという。熊本東署は「被害者と警察官の生命に危険が及んだ状況で、発砲はやむを得なかったと考えるが、事実関係を確認中である」とのコメントを出した。
現場は熊本県庁の北東約3.7キロ、熊本大学の東約2キロの住宅街。