【米高校乱射】「テキサスは違う」 銃規制求める声乏しく

1番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2018/05/20(日) 22:16:32.52 ID:hOzX5ETO

 米南部テキサス州サンタフェの高校で10人が犠牲となる銃乱射事件が起きたことを受け、現地では住民らの哀悼が続く一方、銃文化が根付いた土地柄だけに、銃規制を求める声は乏しい。米国で銃規制が進まない現状の一端が浮かび上がった。【サンタフェで長野宏美、ワシントン高本耕太】

 事件が起きたサンタフェ高校の生徒だったディミトリオス・パゴーチェス容疑者(17)は父の散弾銃と拳銃を持ち込んでいた。現地で20人以上の高校生や大人に聞いたが、銃そのものの規制を明確に支持する人はほとんどいなかった。代わりに耳にしたのは「テキサスは違う。私たちは銃とともに育つ。自己責任を重んじる土地柄だ」という声だった。

 サンタフェ高の生徒、アナベル・オデイさん(17)は6歳の時、子供用のライフルを親から与えられたという。「ここでは3、4歳のころから『銃は人に向けない』と教えられる。問題は銃ではなく、銃を扱う人にある。事件防止には、学校の入り口で犬を使って銃を検知するなど他の方法がある」と語った。

 西部開拓時代のカウボーイ精神が残るテキサス州。全米でも銃規制が緩いことで知られ、サンタフェでも狩猟用の散弾銃などを所持する人が多いという。

 今年2月に南部フロリダ州の高校で起きた銃乱射事件で17人が死亡した翌日には、生徒らがソーシャルメディアを通じて「ネバー・アゲイン(二度と繰り返すな)」などを合言葉に銃規制を求める活動が広がった。サンタフェで取材する米メディアからは「なぜフロリダと反応が違うのか?」という質問が生徒らに向けられていた。

 サンタフェ高のエドゥアルドさん(17)は「学校は安全であってほしいので、生徒から対策を求める声が出ると思う。でも、答えは銃規制ではない」と強調し、「かばんの検査や精神面のチェックなど他に方法はある」と指摘した。学校の安全を望む点ではフロリダの高校生と重なるが、視点は銃規制には向けられていない。

 「学校の設計を検証する必要があるかもしれない。出入り口が多すぎる」。テキサス州のパトリック副知事(共和党)は18日の記者会見でそう語った。不審者の侵入抑止や発見を容易にするのが目的だ。パトリック氏は銃所持の権利拡大提唱者で知られ、発言は銃規制に強く抵抗する全米ライフル協会(NRA)の学校安全対策案に沿ったものだ。

 米メディアは「入り口の限定は安全強化策として理にかなっている」との専門家の声も伝えているが、ソーシャルメディア上では「問題の本質ではない」との批判が多い。これまでも銃乱射事件のたびに、容疑者のメンタルヘルス(精神衛生)や教師の武装化などに焦点が当たり、銃規制が真正面から論議されてこなかった。

 ただ、銃規制を求める声が強いのはリベラルな都市部が中心。サンタフェを含む地方では、NRAの意見は一定の説得力を持っているのが現状だ。

https://mainichi.jp/articles/20180521/k00/00m/030/067000c


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