「無理して『日本は素晴らしい』と言わなくてもいい」
「自分に自信がある人ほど謙虚になれる」
現実を冷静に受け入れ、自国の失敗や間違いを直視し、
謙虚に反省と向上を目指していくのが「本当の愛国者」
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僕は日本が好きだけど、そんなに立派な国だとは思っていない。どうしようもない失敗もしてきましたからね。それでもこの国が好きだと思うのが本当の愛国心ではないですか。
今は政権中枢が率先して「侵略も虐殺もなかった」と過去から目をそらし、歴史をフィクションで糊塗しようとしている。
民族間の憎悪をあおり、韓国や中国をバカにした本が書店に並ぶ。韓国を褒めたり、日本政府を批判すれば、非国民のように叩かれる。そんなものは愛国心でも何でもありません。
――安倍政権イコール国ではないのに、ちょっとでも政府を批判すると、国賊扱いですからね。
「国のため」とか「私は愛国者」とか声高に言う人は偽物だと思いますよ。
そういうのは、心の中で思っていればいい。行動を見て、周りが判断すればいいのです。外に敵をつくって支持を固めるのは、運動家の常套手段。政府や政党がそれをやるべきではない。
愛国心に右翼も左翼もない。
周りに迷惑をかけず、人に優しくしている人が一番の愛国者です。
無理して「日本は素晴らしい」と言わなくてもいいと思う。
物を贈る時も「つまらないものですが」と言ったり、愚妻や愚息という言い方をするのが日本の精神ですよね。本来は謙虚な文化なのに、今は自分で自分を褒めてしまう。
自国のことも「愚国」「弊国」くらい言ってもいいのにね。会社だって、弊社と言うでしょ。本当に自信があれば、謙虚になれるはずですよ。