小林容疑者「平和な暮らし楽しんでいる」 中学時代の願いかなわず
《平和な暮らしを楽しんでいる》。小林遼容疑者は中学時代の生徒会広報紙に「十年後の自分」という項目にそう記していた。
知人らによると、小林容疑者は中学で科学技術部に所属し、ロボットコンテストに熱中。卒業アルバムには自身の作品を抱え、笑顔で写っていた。同じ部だったという男性は「全国で上位に入賞することもある強さだった」と話す。一緒にゲームをした思い出もあり、「みんなと仲良く楽しそうにやっていた」と当時を振り返る。
ただ、女性とはあまりうまくコミュニケーションを取れずにいたとみられ、同級生の女性(23)は「あまり社交的なタイプではなかった」と部活動時とは違う一面を明かした。
自宅近くの新潟市西区内にある工業高校を卒業した後、5年前に地元の電気関連工事会社に入社。事務所や工場の工事などを担当し、真面目な仕事ぶりが評価されていた。仕事以外でも社内の飲み会には必ず参加し、他の社員ともうまくつきあっていたという。
男性役員(58)は「おとなしいタイプで無断欠勤をしたことはない。中堅になり、これから伸びていくという時期だった」と話す。
一方で、気になることもあったという。事件当日の7日、入社以来初めて会社を無断欠勤。以降、体調などを確認するためにメールで連絡を取っていたが、その中で小林容疑者は「仕事ができない」などと悩みを打ち明けていた。その後、一度も出社することはなかった。
https://www.sankei.com/affairs/news/180515/afr1805150036-n1.html
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