福岡市西区周船寺1丁目のマンションの一室で7日夜、福岡県志免町の職業不詳大宅美貴さん(40)が刃物で刺されて死亡しているのが見つかった事件で、福岡県警は9日、殺人容疑で、この部屋に住む読売新聞販売店従業員の津村和弘容疑者(74)を指名手配した。事件後、行方が分からなくなっている。
県警によると、津村容疑者は6日夜から7日未明、自宅マンションで、大宅さんの胸などを自宅にあった包丁で複数回刺し殺害した疑いがもたれている。死因は出血性ショックだった。
県警は、現場に残された包丁の指紋や、第三者の介在がみられないことなどから津村容疑者が大宅さんを殺害した疑いが強いと判断。9日に逮捕状を取り、指名手配に切り替えた。身長は153センチで、額に直線の傷があるという。
捜査関係者によると、2人は以前から面識があり、6日夜には一緒に歩く様子がマンション付近の防犯カメラに写っていた。また7日未明には、津村容疑者が1人で歩く様子も確認されているという。県警は、県外に逃亡した可能性もあるとみて行方を追っている。
読売新聞西部本社広報宣伝部は「販売店のパート従業員がこのような容疑で指名手配された事態は誠に遺憾です」とコメントした。
福岡西署捜査本部=092(805)6110。
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