「セクシーヨガ」通いが問題視された林芳正文科相。公用車で店舗に赴いたことについて「公務と公務の間で、ルールにのっとったもの」としながら、「誤解を招き申し訳ない」と釈明していたが、日刊ゲンダイの調べで、“ナイトスポット”での飲食費を政治資金で支払っていたことが分かった。
日刊ゲンダイは、林大臣の資金管理団体「林芳正を支える会」の政治資金収支報告書(2016年分)を精査。女性が客に酒を供するような高級クラブやガールズバーなどへの支出が続々だった。
「支える会」は9月16日、東京・赤坂の高級クラブ「結羅」に6万2000円を支出。同店には、1年間で計7回、総額35万円支払っている。さらに、「結羅」への支出と同日の9月16日付で、赤坂のガールズバー「BAR gloss」に1万6500円支出。まるで、高級クラブでは飽き足りず、ガールズバーに“ハシゴ”したかのようなカネの使い方だ。
さらに、生演奏カラオケが楽しめる東京・西麻布の「NIGHT TRAIN」には、4月13日付の17万8000円の支出を皮切りに計4回、総額69万6600円も支払っている。
絶対音感を持ち抜群に歌がうまいという林大臣。まさか、生演奏カラオケで美声を披露したのか。支出は全て「組織活動費」の「渉外費交際費(飲食費)」として処理されている。
林事務所に問い合わせると、「政治資金は法令に従い適正に処理し報告している」とした上で、「ご指摘の支出は、マスコミや有識者などとの有用な意見・情報交換のため、TPOに合わせて適宜利用している政治活動の経費です」と返答。ガールズバーやカラオケ店でどうやって情報交換したというのか。政治資金に詳しい神戸学院大の上脇博之教授はこう言う。
「関係者と情報交換というのなら、政治団体の事務所一室や機密性の高い『個室』で行うのが通常でしょう。クラブやガールズバーで込み入った話ができるとは思えません。私的な支出を政治資金として流用したのなら、虚偽記載の疑いも出てきます。林事務所は一つ一つの支出について、具体的に説明すべきです」
“ナイトスポット”への政治資金支出なんて、セクシーヨガ通い以上に誤解を招きそうなものだが……。林の感覚はよく分からない。
ソース
ヨガ通いの林文科相 政治資金でナイトスポット巡りのア然|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/228538