野党はなぜ弱い?戦略は 再編は?
財務省の事務次官のセクハラ報道問題、森友学園や加計学園をめぐる問題、自衛隊の日報問題など、
野党にとっては、「攻めどころ満載」な状況が続いています。
2009年の「歴史的な政権交代」から、まもなく9年。
「安倍1強」とも言われる政治状況のもと、野党は「政権を退陣に追い込む」
最大のチャンスが訪れていると意気込んでいます。
しかし、政府与党に決定的な一手を打ち込めるかというと、そうとも言えないのが現状です。それはなぜか。
一方で、こうした現状を打開するため、ばらばらになった野党勢力をもう一度まとめようという動きも出ています。
果たして実を結ぶのか。探ってみました。
(中略)
■野党はどこへ向かうのか?
この原稿を執筆しているさなか、大塚・玉木両代表は、安全保障やエネルギー政策などの
基本政策で合意したうえで、新党の名称は、「国民民主党」とすることを発表しました。
「国民民主党」は5月7日に発足する予定です。
■1.4+0.3=?
4月のNHKの世論調査での民進党と希望の党の支持率です。
「新しい党なのだから、支持率はゼロからでもいい」両党の執行部からは、強気な意見も聞かれますが、
「新党の支持率は、それぞれを足した数字以下になりかねない」と自虐的な声もささやかれています。
さまざまな問題の噴出による「安倍1強」と言われる政治情勢の変化は、
再び野党再編の動きを誘発させている側面があります。
一方で、各種の世論調査を見ると、野党の支持率は上がっておらず、
有権者は冷静に現在の情勢を見ているように感じます。
大きな勢力を作ることは1つの手段ですが、「政権批判の受け皿」になれるかどうかは、
有権者に期待を寄せていいと思わせる、具体的な日本の将来像を示すことができるかにかかっていると思います。
https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2018_0427.html