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永田町の裏の裏を読む<24> ジャーナリスト 高野孟
先週の本欄で、安倍晋三首相がフェイスブックで外交評論家の田中均や民主党の細野豪志に反論する際に、批判されただけでカーッと血が上って、批判の内容にマトモに答えず、全然別の話を持ち出して相手をケナそうとするのは、「論争術としては下の下だ」と書いた。
これを読んだ知人の医者からメールがあり、「これは論争術の問題というよりも、『人格障害』を疑ったほうがいいですよ」と言う。それでさっそく岡田尊司(たかし)著「パーソナリティ障害」を読んでみた。
人格(パーソナリティ)障害にも、境界性、自己愛性、演技性、反社会性、依存性などいろいろなタイプがあるが、安倍にその傾向が強いと言われるのは「自己愛性人格障害」だろう。その主な特徴は
(1) 自分は特別な存在で、それにふさわしいはなやかな成功をいつも夢見ている
(2) 実際に優れた才能を持つ場合もあるが、時にはそれが綱渡りのプライドや、古い家柄だけだったりする
(3) 自分を称賛してくれる取り巻きを求める
(4) ささいなことでも自分のやり方に注文をつけられると、相手かまわず激しく反撃に出る
(5) 気まぐれで、気分がよいとペラペラと長広舌をふるうが、機嫌がわるいとささいなことでも怒鳴り声をあげ、耳を疑うような言葉でののしったり、見当外れな説教をしたりする
(6) 明らかに過ちを犯しても、謝罪は口だけで、心の中では自分が正しいと思っている……。
(2)の「綱渡りのプライド」というのは、安倍の場合は、総理になれなかった父=晋太郎ではなく、母方の祖父の岸信介への憧れである。
(3)の「称賛してくれる取り巻きを求める」というのはまさにピッタリで、前回政権の時には「おともだち内閣」とまで言われた。
フェイスブックなどネットを好むのも、もともと安倍が嫌いな人はわざわざ寄ってきて書き込みをしないから、おのずとネトウヨ的な称讃者ばかりが集まってきて快適な空間に浸ることができるからだろう。
(5)「相手かまわず激しく反撃に出る」 「見当外れな説教」とかは、今回のケースそのものである。こうして、安倍に「自己愛性人格障害」に近い傾向があると考えると、彼の言動もだいぶ理解しやすくなるのである。