日銀 2%の物価目標 達成の見通し時期を削除
4月27日 12時51分
日銀は、27日に公表した最新の物価見通しでこれまで「2019年度ごろになる可能性が高い」としてきた2%の物価目標の達成見通しについて、具体的な時期を削除しました。大規模な金融緩和を続けているにもかかわらず目標の達成時期を明確に示すことが難しくなっている現状をあらわした形です。
日銀は27日、経済と物価の最新の見通し、「展望レポート」を公表し、消費者物価指数の上昇率の予測について、今年度(2018年度)はこれまでの1.4%から1.3%に引き下げました。
また、来年度(2019年度)はこれまでどおり1.8%とし、再来年度(2020年度)も1.8%としました。
そのうえで、これまで「2019年度ごろになる可能性が高い」としてきた2%の物価目標の達成見通しについて、具体的な時期を削除しました。
日銀は5年前に今の大規模な金融緩和策を導入した際、「2%の物価目標を2年程度で実現させる」としましたが、その後も物価の伸びは鈍く、目標の達成時期をこれまで6回にわたって先延ばししてきました。
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