愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から、平尾龍磨たつま受刑者(27)が脱走して、27日で20日になる。
潜伏先とされる広島県尾道市の向島むかいしまで捜索に投入された警察官は延べ1万3000人以上。
脱走直後に島内で相次いだ窃盗被害の発生は止まったが、平尾受刑者の足取りは途絶えており、すでに海を渡って本州に逃げた可能性も浮上している。
◆2週間盗難なし
向島は広さ約22平方キロ。捜索活動を難しくしている一因が、島の多くを占める山林だ。
このため広島、愛媛両県警は26日夜、第6管区海上保安本部に依頼し、赤外線カメラ搭載のヘリを使った上空からの探査を初めて実施した。
カメラは夜間に海上の不明者を捜索する際に使われるもので、生物の体温と周辺の物との温度差を判別し、居場所を見つけることができる。
この日の捜索では、有力な手がかりは得られなかったとみられるが、両県警は、今後も実施を検討するという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180427-OYT1T50013.html