見つかるのは犯罪者だけではありませんでした。詳細は以下から。
中国の顔認証システム「天網」が犯罪者を補足しまくっている話は既に日本でも知られていますが、インドでは3000人近い行方不明児が発見されました。しかもこれ、首都ニューデリーで4日間だけ行われた社会実験の結果です。
13億人の人口を有するインドでは、毎年多数の子供が行方不明になっており、女性子ども開発省の調査によると2012年から2017年までの間にも24万人以上が行方不明になったとされています。しかしこの数字も正式に確認された一部のものに限られており、実数は50万人に上るのではないかと考えられています。
デリー警察は4月6日から10日迄の間に45000人の顔認証システムを複数の児童養護施設に住む45000人の子供に対して使用しました。その結果、2930人の身元が特定されました。
この社会実験にはインド政府の行方不明児データベースであるTrack Childのデータが用いられています。
ニューデリーだけでここまでの成果を挙げた事で、今後同様の取り組みがインド全土で行われるようになる可能性がありますが、そうなれば行方不明になった多くの子供たちが親元に帰ることが期待できそうです。
今回のインドの実験は素晴らしい成果を挙げましたが、大人に比べて成長に従って顔つきの変化の大きい子供を対象としてそれだけ発見できるということは、顔認証システムの精度が飛躍的に向上しているということも意味します。
世界のどこにいても自分の居場所がバレてしまう社会もそう遠くはないのかも知れません。
ソース
3000人の行方不明児が4日間の顔認証システム社会実験によって発見される | BUZZAP!(バザップ!)
https://buzzap.jp/news/20180425-facial-recognition-system-3000kids/