【ロサンゼルス長野宏美】米西部コロラド州のコロンバイン高校で13人が死亡した銃乱射事件から19年を迎えた20日、全米の高校生ら約15万人が銃規制強化を求めて抗議デモを行った。
米国では2月、南部フロリダ州パークランドの高校で17人が犠牲になった銃乱射事件が起き、高校生が主導して銃の購入年齢引き上げなど規制強化を求める動きが広がっている。11月の中間選挙で規制に消極的な議員に投票しないよう呼びかけるなど、銃規制が争点として注目されている。
「ネバー・アゲイン(二度と繰り返すな)」「次は私?」「もう十分だ」。全米各地の時間帯で午前10時、プラカードを掲げた生徒らが授業を一時抜け出し、銃規制や選挙での投票を呼びかけた。コロンバイン高校は毎年、事件発生日は休日のためデモは行われなかったが、AP通信によると、全米で2700校、約15万人が参加した。
だが、同日朝にもフロリダ州の高校で男(19)が銃を発砲し、生徒(17)が足首を負傷する事件が起きた。CNNによると、今年に入って高校や大学など学校で負傷者か死者が出た銃撃事件は20件あり、週1件以上起きている計算だという。
ワシントン・ポスト紙によると、この19年間で小中、高校で銃撃事件を体験した生徒は約20万人、死亡した生徒や教員らは131人に上る。
https://mainichi.jp/articles/20180422/ddm/007/030/069000c