北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は20日、「我々にはいかなる核実験、中長距離・大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射も必要がなくなった。北部核実験場も自己の使命を終えた」と述べ、咸鏡北道豊渓里(ハムギョンブクトプンゲリ)の核実験場を閉鎖する考えを示した。朝鮮中央通信が21日朝、党中央委員会総会での正恩氏の報告として伝えた。
金正恩氏「完全な非核化」を伝達 ポンペオCIA長官に
正恩氏は訪朝したポンペオ米中央情報局(CIA)長官に「完全な非核化の意思」を伝えていた。米朝首脳会談に向け、具体的な非核化の意思を示す狙いがあるとみられる。
豊渓里核実験場は、部隊が駐屯を始めた1980年代末から整備が始まったという。2006年10月から昨年9月まで計6回の核実験が行われた。
また、正恩氏は11年末に権力を継承して以降、計61回に及ぶ弾道ミサイルの試射を行った。(ソウル=牧野愛博)
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