お香のような粉末をまくために世界遺産・二条城(京都市中京区)に昨年4月に立ち入ったとして、京都府警は19日までに、建造物侵入の疑いで、自称グラフィックデザイナー林品吟容疑者(41)ら41~57歳の台湾人の女3人を逮捕した。「死者の霊を清めるためにお香をまいた」などと供述している。
府警によると、当時、国宝二の丸御殿内など計54カ所にお香のような粉がまかれて、観覧が一時休止になるなどの騒ぎになった。逮捕容疑は昨年4月18日午前10時ごろ、お香のような粉をまくために二条城に侵入した疑い。
防犯カメラには、スプーンのようなもので粉をまくしぐさをする不審人物が写っていた。当時、3人は家族ら計9人で訪れており、うち1人が車いすを借りた際に書類に名前を記していたことから、3人の関与が浮上した。
3人は事件後出国したが、今月18日夜に成田空港から再入国したため、府警が逮捕した。逮捕時は、二条城で見つかったものと似た粉約1・2㌔を所持していた。
https://www.sankei.com/west/news/180419/wst1804190064-n1.html