「触らない痴漢」嫌疑に防衛策は 両手でつり革でもアウト
「触った」「いや触ってない」……そんな痴漢トラブルに巻き込まれるのは御免だと、真面目な男性たちは両手をバンザイするなど涙ぐましい努力を重ねてきた。
しかし、そんな“防衛策”は通用しなくなるかもしれない。「触ってなくても痴漢です」と言われる時代がやってきた。昨今ネットで話題となったのが「女性のにおいを嗅いだだけで痴漢」という件である。
痴漢検挙の根拠は刑法によって定められている「強制わいせつ罪」と各地方自治体が定める「迷惑防止条例」だ
中略
迷惑防止条例違反で有罪判決を受ければ「6月以下の懲役又は50万円以下の罰金」に処せられる。勾留されて無断欠勤などになれば会社に知られてしまうし、家庭が崩壊する可能性もある。
巻き込まれないための対策はあるか。数多くの痴漢容疑者の弁護を担当してきた弁護士の甲本晃啓氏が言う。
「電車内で女性のすぐ近くに立たないというのが、唯一の防衛策と考えられますが、満員電車では難しいでしょう。女性が近づいてきたら背中を向けて目をつむり、次の駅で降りて乗り換えるなどしか、策は考えつきません」
もはや“男性専用車両”の登場が冗談抜きで待たれる時代になった。
http://www.news-postseven.com/archives/20180405_664155.html