ロシア軍は26日、北方領土の択捉島の空港を拠点に、周辺空域で新鋭戦闘機「スホイ35」が迎撃訓練をしたことを明らかにした。インタファクス通信が伝えた。ロシアが2月に同空港を軍民共用にすると発表して以来、本格的な軍事利用が明らかになるのは初めて。今後、基地化が進む可能性もある。
訓練をしたのは、ロシア極東ハバロフスク地方の基地所属の2機で、訓練を終えて基地に戻った。択捉島にはソ連時代に戦闘機が常駐していたが、現在は常駐する航空部隊はヘリコプター部隊だけとみられる。基地化が進んで戦闘機が配備されれば、周辺空域のロシアの戦闘力が大幅に向上することになる。
択捉島では2014年に新空港が完成し、中型ジェット機の利用が可能になった。ロシアは16年、択捉島と国後島に最新鋭地対艦ミサイルを配備するなど、北方領土の軍事拠点化を進めている。
ソース
ロシア軍、択捉島を拠点に迎撃訓練 基地化進む可能性:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL3V5TNGL3VUHBI01J.html