第二ボタン風習」もう古い? 学ラン減、別れ意識薄く
3/24(土) 21:30配信 京都新聞
京都市内で数少ない学ランを受け継ぐ大谷中の卒業式。胸元の第二ボタンの行方は?(15日、東山区)
卒業シーズンのこの時期、制服の「第二ボタン」をもらった、もしくは、手渡したという青春時代の思い出がよぎる人もいるだろう。ところが最近こうした「第二ボタンの儀礼」が消えかけているらしい。憧れの人が身につけていたものをせめてそばに…。そんな乙女心はもう古いのか。
「知ってるけど、もらわないかな」「周りでも、もらってる子は聞いたことない」。京都市中京区の新京極辺りで10代の女の子に何人か尋ねると、こんな答えが返ってきた。
インターネット調査会社「ライフメディア」の2013年調査によると、「第二ボタンをもらったことがある」と答えた女性は20代と30代がそれぞれ21%と21・5%だったのに対し、10代は6・5%と約3分の1だった。「第二ボタンの風習はなかった」と答えた10代は37%を占めた。
そもそも「学ラン」は減っている。京都市立中学校で詰め襟の制服を採用しているのは現在、75校中わずか4校。多くはブレザーになったという。高校も同様で、黒い「学ラン」は6年前に洛陽工業高(南区)がブレザーに切り替え、姿を消した。第二ボタンは次々と消えてしまっていた。
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