必要な医師数、10年後に充足…医学部定員増で
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20180413-OYTET50006/
厚生労働省は12日、働く医師の総数が2028年頃に約35万人になり、必要な医師数と均衡するとの推計を公表した。医学部の定員増で、高齢化などによる医師の需要増加をまかなえるが、その後は人口減少によって必要な医師数は減ると指摘。現在増員を認めている医学部の定員について、20~21年度は現状を維持する方針だが、それ以降の定員の削減幅については今後議論を進めるとしている。
推計は、医師の需給に関する検討会の分科会に示された。高齢化の進展による将来の患者数や入院ベッド数などから、必要な医師数を算出。供給数は、医学部定員が18年度の9419人のまま続くと仮定するなどして計算した。それによると、医師数は16年の31万4734人から、28年には34万9433人に増えるとし、この頃に需要と供給が均衡するとの見通しを示した。その後、医師数は40年に37万1312人に達し、供給が需要を約3万5000人上回るという。