中韓だけじゃない自国棚上げ 国連人権理事会は学級会レベル?
国連人権理事会で11月、定例の対日作業部会が行われた。
国連に加盟するほかの192カ国が、日本の人権について何を言ってもよい場だ。
中韓が慰安婦問題で日本を突き上げ、欧州がこぞって死刑廃止を要求するのは相変わらず。びっくり発言はほかにあった。
たとえばロシア。
「日本で『報道の自由』が危ういと懸念している。包括的対策をとれ」とのたまうのには耳を疑った。
ロシアでは人権侵害を暴いた記者や活動家の暗殺、新聞社への脅迫が相次ぐ。
自国のことは「棚上げ」も甚だしい。
サウジアラビアからの勧告は「人種差別に基づくヘイトスピーチへの対策」だった。
結社や発言の自由すらない国に言われてもなあ、という気持ちになる。
日本だけが理不尽な批判を受ける訳ではない。韓国の人権審査では、もっと驚いた。なんと北朝鮮が拉致問題を提起した。
北の主張は、「韓国が12人の女性を拉致したのは、人権侵害。即刻帰国させろ」というもの。
昨年4月、北朝鮮が外貨稼ぎのため中国浙江省寧波に開いたレストランから女性従業員12人が脱走し、
韓国に集団亡命した事件への抗議だ。
韓国政府は朝鮮戦争の休戦後、500人以上が北に拉致されたとしている。
北の主張に代表団は怒り心頭だったろうが、「留意する」と冷静に応じた。外交用語で「勝手に言ってろ」という意味だ。
http://www.sankei.com/premium/news/171205/prm1712050005-n1.html