党は文化大革命（１９６６～７６年）の教訓から、過度な権力集中を戒めて集団指導体制を原則とし、個人崇拝を否定。
８２年の憲法改正で国家主席に「連続２期まで」との制限を設けた。
ネット上では、こうした歴史的経緯を紹介する文章が相次いで転載されており、間接的に改憲案を批判する意図があるとみられる。
任期撤廃に否定的なネット上の文章や書き込みは次々と削除され、当局が神経をとがらせている模様だ。
党機関紙「人民日報」は２６日付の１面トップで憲法改正案を報じた。
習氏が２４日の会議で「憲法を新たな水準に高める」と改憲の意義を述べたうえで
「憲法は最高の法律。いかなる組織や個人も憲法を超越する特権を持ってはならない」と強調したとも伝えた。
習氏が掲げる「法治の徹底」と整合性を取るためとみられるが、「憲法は超越できなくとも、改正はできるのか」と矛盾を指摘する声もある。