・アメリカが中国を「最大の脅威」として位置付けている
・「経済発展すれば中国が民主化する」という幻想は覚めつつある
・トランプ氏は、中国を育ててきた過去の大統領の「尻拭い」をしている
米商務省が6日に発表した2017年の貿易統計によると、モノの貿易赤字のうち、対中国が約半分を占めた。
3752億ドル(約41兆円)の対中赤字は過去最大を記録。
これにより、ドナルド・トランプ米大統領は、今後さらに対中貿易に制限を加えると見られている。
こうした米中貿易戦争の背景にあるのは、中国という国家への危機感だ。
1月に発表されたトランプ政権による初の国家防衛戦略(National Defense Strategy)では、中国がロシアと並んで
最大の脅威と位置付けられた。
同月、米政治学者のイアン・ブレマー氏が社長を務める調査会社「ユーラシア・グループ」は、「2018年の世界の10大リスク」を発表し、
1位を「『空白』を好む中国」とした。
外国での諜報活動を行う中央情報局(CIA)長官のマイク・ポンペオ氏は1月、BBCの取材に対して、中国の脅威をこのように語った。
「(ロシアと中国)二国の経済規模を考えてください。中国はロシアよりも大きな使命を遂行するための基盤を有しています」
「中国がアメリカの情報を盗み、中国政府のために働く人間をスパイとしてアメリカに潜入させようと集中的に取り組んでいることが
見てとれます。(中略)中国は自らを、強大な経済力を誇る大国、"スーパーパワー"として位置付けるために熱心に活動しているのです」
https://the-liberty.com/article.php?item_id=14103