一方、隣国の中国は習近平国家主席の下で海軍拠点を大幅に拡大し、中国本土の海岸線を越えて、
これまで中国の影響力が及ばないと考えられてきた範囲にまで進出しつつある。
昨年7月、中国はバブエルマンデブ海峡に近いジブチに初の海外軍事基地を設けた。
バブエルマンデブ海峡は最も狭い部分で幅わずか29キロ。地中海からスエズ運河と航海を経由して、アデン湾とインド洋を結ぶ。
ジブチ基地の開設からわずか数カ月後、中国はスリランカのハンバントタ港の経営権を取得した。
マラッカ海峡とスエズ運河を結ぶインド洋シーレーンから同港までは、推計によってはわずか22.2キロしか離れていない。