<キリスト教徒にも魔の手>
新疆では今「2つの顔を持つ不逞分子らを一掃する運動」が行われている。
共産党幹部という顔と、実は民族主義者らを心の中で支持している顔という二面性を持つ者の意味であろう。
この運動により、新疆各地の共産党幹部クラスも容赦なく収容所に送られているようだ。
17年12月21日放送の記事によれば、南新疆コルラ市のある地域の党書記を務めたこともあり、「民族団結模範」として
表彰されたこともあるというナマン・バウドゥン(おそらく仮名)は、健康状態があまりに悪いため収容所に連行はされなかった。
しかし、かつて「(党の)宣伝活動模範」として当局に表彰された妻のパティグリ・ダウット(彼女もこの10年で3回も手術を受けており、
健康状態はよくない)は17年10月9日に拘束され、今も消息不明だ。
一旦はバウドゥンも収容施設に入れられる手続きのため警察署に行かされた。
その際、「500人ほどが非常に広い会議室に並んでいた」と、彼は証言する。
コルラには強制収容施設が4カ所あり、1500人以上が「再教育」を受けている。
警察署で人の「仕分け」がなされ、脅迫や拷問を含む取り調べを受けて、その結果によって収容所に行くか、
拘置所や刑務所に入れられるかが決まると、バウドゥンは語った。
彼は警察署で検査のために過ごした3日間のうちに、コルラの住民であるムタリプ・アブドゥウェリという25歳の青年が、
鉄製の椅子に縛られ、手錠をかけられ手から血を流した状態で取り調べを受けているのを目撃した。
こうした証言が命懸けであることは言うまでもない。