中国は170万台を超える監視カメラを国内に設置するなど、市民に対する強固な監視体制を築いて治安と体制の維持を図っています。
そんな中国が新たに治安維持の切り札として導入した、「カメラ内蔵サングラスで容疑者を判別するシステム」についてメディアが報じています。
それによると「中国の警察は、市民監視のための驚異的な最新兵器を導入済みだ」とのこと。
2017年に導入されたというサングラス型デバイスは個人を識別する顔認識機能を搭載しており、駅や空港などの人混みを眺めるだけで、視界に入った人々の顔を秒単位でスキャンします。
そしてスキャンした顔情報をもとに、データベースに登録された容疑者を照会し特定することが可能。
このシステムを「Face IDのようであり、ジョージ・オーウェルの『1984年』のようでもある」と評し、イギリスのSF作家が著した小説に登場する、強力な監視体制が確立した社会を連想させるとしています。
このサングラス型デバイスはすでに、2017年から試験的な運用が開始されている模様。
鄭州の駅構内で行われた試験においては、7人の主要な事件に関わった容疑者を逮捕し、身分を偽って鉄道を利用していた26人の人物を逮捕したと発表しています。
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