A社は「面接結果、技術力が十分でなく、顧客との接し方や対人関係の面で難ありと判断し、採用しなかった」と説明した。
2次面接当時、会社側は親切さ、外見、服装が技術にも増して重要であることを説明し、チェさんは「ビルに入居した取引先の社員と常に会わなければならない。
場合によっては、かつらを使うこともあり得るが大丈夫か」と問われた。これに対し、チェさんは「無理だ」と断ったという。
不採用が知らされた後、チェさんが「すでに契約したアパートはどうするのか」と抗議すると、会社は近くにある同業他社にチェさんの働き口をあっせんした。
人権委は「人事チームのチーム長が他の施設管理業者にチェさんを推薦した点などからすると、
条件に合わなかったため採用しなかったというA社の主張は受け入れがたい。外見を理由に採用で不利益を与えたものと思われる」と説明した。