北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長は8日が誕生日で、これまでと同様に国を挙げての祝賀行事は行われない見通しですが、
核・ミサイル開発の進展を誇示するとともに、南北関係の改善に向けた姿勢も強調し、キム委員長のさらなる権威づけを図るものと見られます。
北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長は1月8日が誕生日で、年齢は公表されていないものの、34歳か35歳になったと見られています。
北朝鮮のことしのカレンダーでは、これまでと同様に8日は祝日となっておらず、国を挙げての祝賀行事は行われない見通しで、北朝鮮の貿易関係者なども「大規模な行事の予定は聞いていない」と話しています。
キム委員長は、元日に発表した「新年の辞」で、「国家核武力完成の歴史的な偉業を成し遂げた」としたうえで、「核のボタンが私の机の上にいつも置かれている」と述べ、アメリカ・トランプ政権への対決姿勢を鮮明にしました。
一方、韓国に対しては、対話ムードを高める動きに転じていて、9日、ピョンチャンオリンピックへの参加などをめぐり、およそ2年ぶりとなる南北の高位級会談を開く予定です。
北朝鮮としては、核・ミサイル開発の進展を誇示するとともに、南北関係の改善に向けた姿勢も強調し、建国70年に合わせてキム委員長のさらなる権威づけを図るものと見られます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180108/k10011281581000.html
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20180108/K10011281581_1801080611_1801080614_01_03.jpg