東京消防庁は1日、元日に餅をのどに詰まらせ、10人が救急搬送されたと発表した。うち6人が搬送時に意識不明の重体。6人のうち少なくとも2人は心肺停止だったという。
同庁によると、管内で1日午後3時までに自宅で雑煮を食べるなどした55~90歳の男女10人が病院に運ばれた。80代が最も多い4人で、50代が1人、70代が3人、90代が2人だった。
餅による窒息事故は毎年1月に集中しており、過去5年間、65歳以上が救急搬送者の約9割を占めているという。同庁は、餅は小さく切って急いでのみ込まないことや、乳幼児や高齢者の食事の様子を見守るよう促している。また、餅を詰まらせた場合はすぐに119番通報し、意識がある時は胸や下あごを支えてうつむきにさせ、背中を強くたたいて吐き出させるよう呼びかけている。
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