ここ数年、オーストラリアでは巨額のチャイナマネーによる、中国のオーストラリア支配への懸念が急速に高まっていました。
今年、メディアの共同調査によって、少なくとも5人の中国系人物が政界への巨額献金や賄賂を通じて、
オーストラリアの内政に干渉してきたことが明らかになりました。そしてその背景には中国共産党の浸透工作があることが暴露されています。
オーストラリアはこれまで、中国からの投資移民を積極的に受け入れてきました。その結果、中国人の数が激増し、大きな勢力となりつつあります。
オーストラリアの大学では、中国政府の立場と相容れない教材を使った教師が中国人学生から批判され、謝罪に追い込まれるといった「事件」も起きています。
また今年11月には、オーストラリア人研究者が中国の内政について書いた『Silent Invasion(静かな侵入)』という書籍が、
中国政府からの訴訟を恐れて出版が見合わされるということもありました。
中国人や中国企業を無警戒に受け入れた結果、オーストラリア人の主権が脅かされる事態が拡大しているのです。