東レは28日、全額出資子会社の「東レハイブリッドコード」(愛知県西尾市)がタイヤ素材などの品質データを改ざんしていたことが判明したと発表した。納入先と合意した規格値から外れた製品のデータを規格内に収まるように書き換えていた。タイヤメーカーなど13社に対し、149件の不正行為が行われていたという。
東レの日覚昭広社長は東京都内の本社で記者会見し、「大変なご迷惑と心配をおかけし、誠に申し訳ない」と陳謝した。
東レは、現時点で法令違反や安全上の問題は見つかっていないと説明している。改ざんが行われていたのは、2008年4月~16年7月までで、この期間の品質保証室長2人が検査成績書作成の承認段階で検査データを納入先と合意した規格に適合するように書き換えていた。
東レは今回の件を受けて、グループ全体に不正行為がないか調査に着手した。
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