弾道ミサイル落下想定で初訓練 避難施設の整備に課題
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北朝鮮情勢の緊迫化を受けて政府は22日、日本国内に弾道ミサイルが落下した想定で自衛隊や消防が参加する初めての訓練を長崎県雲仙市で行った。だが、国民保護法に基づく避難施設としての地下施設の指定はほとんど進んでおらず、現実的な対策は整っていないのが実態だ。
「たったいま雷が落ちたような轟(ごう)音(おん)が鳴り響き、外を見たら煙が上がっています」。雲仙市での訓練は住民からの110番通報で始まり、自衛隊や消防の車両が次々に駆けつけた。
外国から攻撃を受ける「武力攻撃事態」を政府が認定する中、ミサイルが不発のまま落下したという想定だ。防護マスクをつけた陸上自衛隊員が化学物質がないかを調べ、消防隊員と協力して有害なロケット燃料を水で除染。壊れた家から住民を救出し、ミサイルを処理した。
(全文は以下より)
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堀田浩一、舞田正人、清宮涼 2017年11月22日21時42分 朝日新聞
ミサイル備え現実的? 長崎で「着弾後」想定訓練 「危機感あおる」被爆者ら疑義
■起こりえない想定だ
軍事ジャーナリストの前田哲男氏の話 もし化学兵器による攻撃を想定しているのなら、表面温度が数千度になる弾道ミサイルでは化学兵器は変性し、無害化される可能性が高い。核ミサイルならそもそも近づけない。現実に起こりえない想定で模擬弾まで用意して想像力豊かな演習を行っており、住民に不安を与える目的としか考えられない。行政がこんなばかげた訓練に参加することもありえない話だ。
(全文は以下より)
2017年11月23日06時00分 (更新 11月23日 06時28分) 西日本新聞
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