大阪府岸和田市の信貴(しぎ)芳則市長(56)が2013年11月の市長選を巡り提供した現金200万円が、自民党大阪府第18選挙区支部長の神谷昇氏(現衆院議員)に渡っていた疑いが浮上した。地元の建設会社役員で自民党岸和田支部組織部長の日田孝志氏(55)は27日、記者会見し、「神谷氏の座布団の下に現金入りの封筒を忍ばせた」と生々しい現金授受の様子を証言した。
日田氏によると、神谷氏とは13年10月4日と30日に接触。初回は料理店で会い、座布団の下に100万円入りの封筒を入れた。2回目はうなぎ店で、同じく100万円入りの封筒を手渡したという。2回とも直前に信貴氏から現金を受け取った。
当時、自民党の推薦獲得は難しい状況だったといい、日田氏は「1回目の100万円は推薦のお願いを兼ねて渡したところ、『頑張らしていただきます』と返事をいただいた。2回目は推薦がほぼ確定し、お礼の意味だった」と話した。
一方、26日投開票の市長選で再選を果たしたばかりの信貴氏も岸和田市の事務所で会見し、「『あんじょう(いい具合に)したる』という方が現れたので(現金を)委ねた。自民の推薦を得るためだった。裏金の認識はなかった」と現金の提供を認めた。自身の進退については「2期目も引き続きまい進したい」と辞職を否定。収支報告書への記載漏れについては「バタバタして失念していた。今後、修正したい」と話し、「市民にご心配とご迷惑をかけた」と起立して頭を下げる場面もあった。
ソース
<岸和田市長現金>「神谷氏の座布団の下に」党支持者証言 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171127-00000036-mai-soci