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・デンマークが6年連続首位を堅持、最下位はアルゼンチン
・日本の指数・ランキングは変化なく下位に留まる。少子高齢化の進展に伴う問題解決など抜本的な改善が求められる
・世界中の多くの年金制度の持続性が危ぶまれ、決定的な対策を迫られている
世界最大級の人事・組織コンサルティング会社マーサーは、2017年度グローバル年金指数ランキング 「マーサー・メルボルン・グローバル年金指数」 レポートとランキングを発表した。
ランキング首位はデンマークで、2012年より6年連続で首位を堅持、総合指数は78.9であった。 日本の年金制度のランキングは30ヵ国中29位と再び下位に留まり、総合指数は2016年の43.2より若干上がり2017年は43.5となった。
「マーサー・メルボルン・グローバル年金指数 (MMGPI)」は調査開始から今年で9年目を迎え、調査対象国は30ヵ国となり全世界の人口の60%をカバーしている。今回の調査結果は、持続が危ぶまれる年金制度を有する国々に対し、今こそ早急に対策を講じなければならないと、警鐘を鳴らすものとなっている。
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定義
・十分性 (Adequacy) の項目において高い評価を得ている国は、平均以上の最低年金額によって貧困の緩和がみられ、中所得者の所得代替率がよく、老後の所得として定期的に給付を受け取れるシステムがあり、その他の制度が制定されている。
例えば、公的年金が老後の生活に十分なだけ支払われているか、老後のための貯蓄は十分になされているか、等が評価対象になる。
・持続性 (Sustainability) の項目において高い評価を得ている国では、年金制度に優良なカバレッジ(通常、年金制度の義務化および自動登録などによる)、対GDP年金基金運営資金高比率が達成され、制度の義務化、政府債務が低いことが挙げられる。
例えば、年金が支払われるのに十分な環境が整っているか、平均寿命と支給開始年齢の関係は良いか、国家の破綻のリスクがなく持続可能なものか等が問われる。
・健全性 (Integrity) の項目では、包括的な規制を設け、年金制度のガバナンスおよび政府と国民間のコミュニケーションにおいて数ヵ国が高評価を得ている。
例えば、年金制度をうまく運用するための見直し機能や透明性が担保されているか、また私的年金のスキーム等が評価される。 なお、世界銀行が発表している世界ガバナンス指数を評価に加えている。
全文はソースで
マーサー 「グローバル年金指数ランキング」(2017年度)を発表、日本の年金制度は30ヵ国中29位 | マーサージャパン
https://www.mercer.co.jp/newsroom/2017-global-pension-index.html