18日、屋久島で弱っているワシの若鳥が保護され、日本で確認されるのは非常に珍しいワシと分かりました。
こちらは屋久島の安房の海岸で、漁業の阿蘇品喜文さんが見つけたワシです。
(阿蘇品さん)「大きくてびっくりした。屋久島にはいない迷鳥だと最初思った。だいぶ弱って飛べなかった」
阿蘇品さんが保護し、トビウオの切り身などをやったところ、少し元気になったということです。
(阿蘇品さん)「よかったな、お前な。助かったね」
平川動物公園に写真を見てもらったところ、「クロハゲワシではないか」ということで、現在、日本で唯一クロハゲワシを飼育している長崎県の九十九島動植物園に聞いてみました。
(動植物園)「日本ではまれにしか見られない迷鳥。大人になると頭の皮膚が見えてくる」
クロハゲワシはヨーロッパ南部から中央アジアにかけて広く分布し、国内では、1995年に長崎県の五島で保護されたメス1羽が飼育されています。
九十九島動植物園によりますと、クロハゲワシは渡り鳥ではないため、「風にのって屋久島に流されてきたのではないか」ということです。
鹿児島県の熊毛支庁によると、保護されたクロハゲワシは飛べるまでに回復し20日、山に放されたということです。
http://www.mbc.co.jp/news/mbc_news.php?ibocd=2017112000026677
保護されたクロハゲワシの若鳥
http://www.mbc.co.jp/web-news2/2017112000026677.jpg