習近平の今度の演説は、中国共産党が都市に住む富裕層の利益を代表する政党であることを明言したものである。
しかし、いくらきれいな言葉で糊塗しても、虐げられた庶民はその本質を肌感覚で見抜いている。
その結果、共産党は民衆の反逆を恐れる政党になりさがってしまった。
強権的に市民をコントロールし続けており、治安維持に要する費用が軍事費を上回っている。
また、インターネットを通じて共産党批判が広がることが恐れ、それを押さえることに血道を上げている。
中国ではビックデータとは、共産党に批判的な者をあぶりだす手法を言う。
歴史的な視点に立つとき、習近平は第2期目において19世紀の帝国主義路線に舵を切ったと言ってよい。
それは、日本の今後に対しても大きな影響を及ぼすことになろう。