農民戸籍を持つ9億人の中の約3億人が都市に働きに出ている。
しかし、都市戸籍を有さないために、子供を都市の学校に通わせることができない。
最近は都市郊外に農民工の子供のための学校が作られているが、これはまさにかつて南アフリカで行われていた
アパルトヘイト(隔離政策)そのものと言ってよい。
中国の都市の住宅価格が高騰し、バブル状態を呈していることはよく知られている。
普通のサラリーマンが住宅を手に入れようとすると、勢い郊外に目を向けざるを得ない。
だが、いくら安いと言っても、農民工が多く住む周辺には住みたくないと言う。
それは子供を農民工が通う低いレベルの学校に通わせるわけにはいかないからだ。
そのために少々狭くとも中心部に住む。これは中国で不動産バブルが崩壊しない原因の1つになっている。