2006年、神奈川県横須賀市で起きたアメリカ兵による強盗殺人事件の民事裁判を巡り、被害者の遺族は、アメリカ政府から賠償金の4割にあたる見舞金を支払うとの示談を受け入れました。
2006年1月、横須賀市でパート社員の女性(当時56)が殺害され、現金を奪われた強盗殺人事件で、アメリカ海軍の兵士だった男(33)が逮捕・起訴され、無期懲役が確定しました。
この事件で、女性の遺族はアメリカ兵(33)や日本政府に賠償を求める民事裁判を起こし、横浜地裁は2009年、アメリカ兵にのみおよそ6500万円の支払いを命じました。
そして17日、被害者の遺族は、アメリカ政府から賠償金の4割にあたるおよそ2800万円の見舞金を支払うとの示談を受け入れました。
遺族の代理人によりますと、賠償金の差額については、日米地位協定などに基づき、日本政府が支払うということです。
示談書には、アメリカ兵などの民事上の責任を永久に免責するとの条件も含まれていて、女性の遺族は、「今後、防衛省がアメリカ側と協議するという話が出たのは進歩だと思います」とコメントしています。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3214374.html