21世紀の到来とともに成人を迎えたミレニアル世代。善きにつけあしきにつけ何かと話題になる世代だが、クレディ・スイス・グループは同情すべき世代だと考えている。
クレディ・スイスは「グローバル・ウェルス・リポート」で、ミレニアルを「悪運につきまとわれた世代」だとし、資産形成がこれまでの世代よりも難しいだろうと指摘した。
リポートはミレニアル世代について「金融危機の影響をもろに受け、総じて高い住宅価格と学資ローンの重荷に苦しみ、不均衡拡大にも直面する」と指摘。富の形成が難しいばかりでなくその不均衡も大きくなるだろうと予想した。
まだ比較的若いことから資産が少ないのはやむをえないが、親世代が同年齢の時期に比べ所得、住宅所有の点で恵まれず、年金の見通しも前世代に比べ暗いと分析。「全体として、幸運な世代とは呼べない」と結論付けている。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-11-14/OZEI5R6K50XS01