セブン-イレブン・ジャパンにファミリーマート、ローソン……。市場シェア約9割を握る大手3チェーンの経営トップに話を聞いてきた日経ビジネスの10月30日号特集「コンビニ大試練」。だが大手以外にもコンビニチェーンを展開する企業はある。北海道を地盤に「セイコーマート」1000店強を経営するセコマはその一社だ。
人口減少と高齢化という今後の日本の重要課題を先んじて経験する北海道にあって、セコマは早くから、大手3社とは異なるビジネスモデルの構築を進めてきた。言うなればコンビニ業界「北の異端児」。大手チェーンとは何が違うのか。改革の成果のほどは。丸谷智保社長に聞いた。
--コンビニ業界では人手不足が深刻になっています。出店数の増加で客の奪い合いも激しくなり、加盟店オーナーが経営難に喘いでいると聞きます。
丸谷智保社長(以下、丸谷):その通りだと思います。コンビニ本部は加盟店オーナーとフランチャイズチェーン(FC)契約を結ぶことで、(自身では資産を抱えることなく)効率よく店舗網を増やしてきました。かつては長時間営業すれば売り上げも増え、本部と加盟店オーナーは儲かりました。ただ、成長期だからこそ機能していたビジネスモデルを、業界全体が巡航速度に落ち着いてしまった現在まで、そのまま続けていて良いものなのか。
高密度に出店が進んだことで、店舗あたりの売上高は伸び悩んでいます。そんな中で人件費や光熱費が上昇すれば、現場が疲弊するのは当然と言えるでしょう。いま表面化しているコンビニ業界の様々な課題点は、すべて、古いビジネスモデルを変えることなく現在まで来てしまったことが原因だと思います。
長いので続きはソースで
コンビニ業界「北の異端児」吠える:日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/102700177/102700007/