神奈川県座間市で9人の遺体が見つかった事件で、話題性の高い情報を載せているトレンドブログに「父親も共犯?」など事実無根の見出しや投稿を載せた管理人が、匿名を条件に毎日新聞の取材に応じた。
動機を「収益目的と世間のニュースやその裏を追いたい気持ち」と説明。ブログは個人で運営し、収入は多い月で10万円台後半になるという。「フェイクニュース」生成の現場を追った。【大村健一/統合デジタル取材センター】
閲覧増やすため見出し過激に
トレンドブログは、事件や芸能人のスキャンダルなど注目の話題を取り上げ、クリック数などに応じて報酬が支払われるネット広告(アフィリエイト広告)を収益源とすることが多い。
個人運営だけでなく記者を集めて組織的に運営するものもある。
座間市の事件を取り上げたトレンドブログは、容疑者名などをグーグル検索すると目立つ場所に多数登場する。
投稿の多くは根拠のない臆測やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のうわさが混ざり、過激な見出しで人権侵害の恐れがある内容も多い。
記者は座間市の事件を扱うブログの管理人15人に電子メールで質問書を送付。そのうち1人にメールのやり取りで取材した。
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https://mainichi.jp/articles/20171114/k00/00m/040/021000c