シチズン時計は、スマートフォンなどの部品を出荷する際に、製造した工場を偽るうそのラベルを貼って取り引き先への出荷を続けていたことを公表し、第三者委員会を設置して詳しい調査を始めました。
シチズン時計によりますと、国内と中国にある子会社などの工場がスマートフォンや家電製品向けの部品を出荷する際に、別の工場で製造したように見せるうそのラベルを貼って取り引き先のメーカーに出荷していたことがわかったということです。
シチズンでは、もともと部品の製造を他社に委託していましたが、平成23年から24年にかけて製造を自社の工場に切り替えました。
工場を変更する場合は取り引き先のメーカーに申請する取り決めになっていましたが、シチズンは一部の部品について変更の申請を行わず、以前と同じ工場で製造していることを示すロット番号が入ったラベルを貼っていたということです。
シチズンのこれまでの調査で、うそのラベルを貼る行為は、工場を切り替えた平成23年ころから行われていたということですが、会社では「切り替えの際に、申請を間に合わせることができず、出荷を続けてしまった」と説明しています。
このため会社では第三者委員会を設置して、どうしてこの問題が起きたのか詳しい調査を行うとしています。
また会社では、今の時点では部品の品質に問題は見つかっていないと説明しています。
シチズン時計は「実態解明に努めてまいります。関係者の皆様には多大なるご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げます」とコメントしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171110/k10011219251000.html