砂からひょっこり顔を出し、水中でゆらゆら揺れるチンアナゴ――。
すみだ水族館(東京都墨田区)は10~12日、謎に包まれたチンアナゴの生態に迫るイベント「ゆらゆらチンアナゴまつり」を開催する。
数字の「1」が、砂から体を出すチンアナゴの姿に似ていることから、同館は11月11日を「チンアナゴの日」としている。
同館によると、チンアナゴはウナギ目アナゴ科の魚で、主に暖かい伊豆以南の海に群れで生息する。顔が犬の「チン」に似ていることからこの名前が付いたとされる。
イベントでは、チンアナゴの研究者ら5人が、生態などについて研究成果を発表。
チンアナゴが巧みに砂を掘る動作をヒントに開発された災害用ロボット技術の解説や、卵の展示も行われる。
チンアナゴをイメージしたお面も配る。
同館では1日3回、餌を与えており、チンアナゴが、巣穴から体をいっぱいに伸ばしてプランクトンに食いつく様子を間近で観察できる。
担当者は「エサの好みや食いつき方も様々で面白い。この機会にチンアナゴに詳しくなって楽しんでもらえれば」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20171109-OYT1T50100.html
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20171109/20171109-OYT1I50037-L.jpg
https://i.imgur.com/Tpdnf5p.jpg